ゆず


今夜君を迎えに行くよ

 2005年11月に予約限定のDVDシングルとしてリリースされたのが、「今夜君を迎えに行くよ」です。北川悠仁の作詞、作曲のクリスマス・ソングなのですが、あまりにも大滝さんの「君は天然色」に似ていたことから、話題になりました。当時は、前年の2004年にキリンビバレッジの「生茶」コマーシャル・ソングとして流れていたこともあり、「君は天然色」の一般の認知度が特に高ったのです。
 CDシングルとしてはリリースされず、ほぼファン・クラブ向け限定のDVD として世に出されたのも、「似すぎている」ことに恐縮して…、だったのかもしれません。タイトルも「A面で恋をして」の一節「今夜君を奪いにゆくよ」を思わせます。サビ前までは「君は天然色」ですが、サビからはフランキー・ヴァリの「君の瞳に恋してる」を思わせるフレーズになっており、引用のセンスの良さ(?)を感じるのです。



ゆず
友達の唄


 「友達の唄」は、1999年9月にゆずの7枚目のシングルとしてリリースされ、ヒットしました。ナイアガラでいうところの「青空のように」路線の牧歌的な曲調で、シャッフル・ビートに乗せた佳曲です。江崎グリコ・ポッキーのテレビCMソングとしても親しまれました。
 北川悠仁の作詞、作曲でストリングス・アレンジは阿部雅士氏。3人目のゆずとも言える、元JUN SKY WALKER(S) の寺岡呼人がプロデュースで良い仕事しています。寺岡呼人はナイアガラー世代のド真ん中なのですが、浜田省吾のファンとして知られています。


ゆず
We are F-Marinos

 「We are F-Marinos」は、地元出身のゆずが手がけた横浜Fマリノスのサポーターズ・ソングです。2005年7月、横浜Fマリノスのホームゲームのみで限定1万枚が売り出され、すぐに完売しました。サポーターから歌詞を募集、主力選手もレコーディングに参加しました。クレジットは「ゆず」の作詞、作曲となっています。
 ベイ・シティ・ローラーズの「サタデー・ナイト」を下敷きにした曲調で、大サビでは、「サタデー・ナイト」さながらに、「M、A、R、I、N、O、エスッ!」とシャウトするくだりもあります。ジョン・レノンやローリング・ストーンズのファンだという、北川悠仁が、ロック系ヒットソングの王道をおさえつつ、より大衆向けに作った曲といえそうです。
 ところで、なんで下敷きソングがベイ・シティ・ローラーズなんだろうと考えてみたのですが、横浜がベイ・シティーだからでしょうか。ナイアガラ的には、ウマい引用と言えそうです。




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