高橋ひろ


君じゃなけりゃ意味ないね

 高校時代の同級生、関美彦(現在、ソロアーチストとして活躍)とバンドPopsicleを結成した高橋裕幸は、オーディションで財津和夫に見出され、チューリップのメンバーに加わりました。1993年には、満を持して高橋ひろの名でソロデビュー。サウンド・プロデューサーには、高浪敬太郎を迎えました。
 ファーストアルバム「君じゃなけりゃ意味ないね」の表題曲は、ロネッツの「 Everything Under The Sun 」を思わせるコーラスも織り込まれ、長谷川智樹の骨太なアレンジが実に見事なスペクターフォロワーズのサウンドを、創出しています。
 そこには、高浪敬太郎お得意のストリングスは無く、広い音場のエコーもかかっていません。ナイアガラサウンドとは一線を画した音壁サウンド・アプローチの巧みさが、味わえます。
なお、高橋ひろのウェブサイトでは、リアルタイムで現在の彼の活躍を知ることが出来ます。とりわけ、2003年8月28日付の掲示板(BBS)の中で、『大滝詠一との遭遇事件』について自ら明かしています。

Hiro Takahashi Website
http://www.nyanmage.net/hiro/



AFTER ME
明日の向こう


 アフターミー(After me )というバンドの「明日の向こう」と題するシングル曲は、プロデュースに高浪敬太郎を迎え、壁厚で重厚なロックに仕上がっています。ステレオでアコースチックギターを配し、ノスタルジックなディストーションギターと高音で伸びるストリングスが寂しさの隙間をうめる…、そんな手法で泣かせる音壁を構築しています。
 1999年元旦リリースのこの曲の雰囲気は、後述のバーナード・バトラーの1998年発表の名曲と、他人のそら似を超えた、相似の様相を呈しているような気がします。



BERNARD BUTLER
NOT ALONE


 1998年の発表以降、異例のロングヒットを続けているアルバム「PEOPLE MOVE ON」は、バーナード・バトラー(BERNARD BUTLER)自身がプロデュース、ミックスも手がけています。ヒットの原動力となっているのが、アルバムの代表曲「NOT ALONE 」です。
 一たび耳にしたら忘れられない…、そんな印象深い趣のサビの部分では、高音で泣くストリングス、重厚なギター、そしてSakamoto Makotoのドラミングも相まって、分厚いロックサウンドが聴く者の魂を揺さぶるかのようです。高浪敬太郎も、この曲にシビレたのでしょうか。







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