THE ANDREW OLDHAM ORCHESTRA
AND CHORUS


RARITIES

 「アンドリュー・ルーグ・オールダム」は、マネージャーそしてプロデューサーとして、ローリング・ストーンズをスターにした男であると、有名です。
 フィル・スペクターとジャック・ニッチェをストーンズに紹介したのも、アンドリューでした。その一方で、彼、アンドリューは、「アンドリュー・オールダム・オーケストラ」としてのレコードを発表して、イギリスのフィル・スペクターになることを考えていました。
 ミック・ジャガーの歌う「Da Doo Ron Ron」や、名アレンジでインストに仕上げた「ピンと針」など、スペクター直結の仕事があります。ほかには、ストーンズの「Tell Me」をオーケスレーションした、涙ものの逸品もあります。



BRUCE SPRINGSTEEN
BORN TO RUN


 「ブルース・スプリングスティーン」が、ロックの殿堂入りを果たしたロイ・オービソンへのプレゼンター役をつとめた際に語ったセリフ、「僕は『明日なき暴走』で、ボブ・ディランのような歌詞を書き、フィル・スペクターのようなサウンドを作り、何よりもロイ・オービソンのように歌おうと努力したんだ」は、すっかり有名になりました。
 1975年発表のこのアルバムは、ロック史上に残る傑作と言われています。特にタイトル曲「明日なき暴走」(BORN TO RUN)のスペクター風サウンドは、ジェフ・バリーから聞き出したスペクター・セッションの情報を基に、試行錯誤のうえ作り出されたもの、とのことです。実にかっこいい!



BUFFALO SPRINGFIELD
AGAIN


 「バッファロー・スプリングフィールド」について、ナイアガラ・ファンの間では、「はっぴいえんど」への影響と絡めて語られることが多いものです。このアルバム中の「エクスペクティング・トゥ・フライ」(EXPECTING TO FLY)は、ニール・ヤングの作品です。
 彼はこの曲で「ジャック・ニッチェ」と組んで、オーケストレーションを取り入れています。大滝さんはこれを、どう聴いたのでしょうか?。



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