#06 恋のひとこと(SOMETHING STUPID)
ちょっと照れ屋の大滝さんは、電波にのせて語らないかもしれませんから、恐れ多くもここに書き記したく…。「恋のひとこと」は、いつか自分の娘さんとデュエットするために、大滝さんが「大事にとっておいた」曲なんだそうです。
愛娘を歌手にしたい、大滝さんには、そんな思いがあったのだそうで、年頃になった娘さんに自ら編集した「ガール・ポップ集」のカセットをプレゼントしていました。「パイナップル・プリンセス」や「ジョニー・ゲット・アングリー」などのキュートな曲たちが入っていたのだそうです。もしかして、ナンシー・シナトラの「イチゴの片想い」も顔を揃えていたのかもしれませんし、ひょっとしたら、コソッと最後の方に、この「恋のひとこと」も忍ばせてあったり…したのかもしれません。
私が生まれた年に、フランク&ナンシー・シナトラ父娘によって歌われた「SOMETHIN' STUPID」は、米国チャートで4週連続1位を獲得しました。このとき父、フランク・シナトラは52歳に、娘のナンシーは27歳になろうとしていました。ちょうど、大滝さん父娘もそんな年齢になった頃、まりやさんからのオファーが…。
あとは、皆さんのご存じのとおり…、2003年の新春放談を聴き、幸せな、どこかアトホームな気持ちになったナイアガラ・ファンも多かったのではないでしょうか。